君色Diary
思わず陽向くんの言葉に聞き返す。


えっと……?

言っちゃいそうって、告白ってこと?

でも、来る前は平気そうだったのに……。



「さっきまでは平気だと思ったんだよなぁ……。でも、いざ来てみると、耐えられる自信がなかった……。俺、同盟規約その2、完璧に破ってんじゃん……!!」



首を傾げて考えていれば、まるであたしの心を読んだかのように呟く陽向くん。

それに「なるほど」と頷くと、不意に陽向くんがバッと顔を上げた。



「ななみん!この後、早めに遊園地切り上げて、そんでゲーセン行って、プリクラ撮ろう!!」


「へ?プリクラ?」


「そこで4人で撮った後、空とななみん二人で撮る!じゃないと申し訳なさすぎて……。そんでできれば、俺も葉月と撮りたい!」



陽向くんは本当に申し訳なさそうにそう言うと、悔しそうに顔をゆがめる。


陽向くん……最後らへん、本音が出てるよ……。

でも、あたしも空くんとプリクラ撮りたいかも……。


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