君色Diary
思わずギュッと閉じる目。

その間に『3・2・1!』とカウントされたかと思えば。



「……七海」



そんな声と共に、体が引き寄せられて。

驚きでパッと目を開くと同時に、『パシャッ!』と音が鳴った。



「……変な顔」



クスッと笑う空くん。

画面には、フッと笑う空くんと、ポカンとしてるあたしが至近距離で写っているのが映し出されて。



「えっ……え、えぇ!?」


「葉月、陽向ー。交代」



一気に赤くなる頬。

そんなあたしを見て、空くんは楽しそうに笑うと、外にいた葉月たちと交代する。

それに続いてあたしも外に出れば、すれ違いざまに、葉月と陽向くんにニヤリと笑われて。

難なく撮り終えた二人が出てくると、あたしはぼーっとしたまま、落書きコーナーへと移動した。


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