君色Diary
「は、葉月!!とりあえず、移動しよ!ねっ?」


「うん……」




こくりと頷いた葉月の手を持つと、なるべく人の少ないところを通って歩く。


この状態で食堂にはいけないし……。

人のいないところ……。

…………。

……図書室しか、ないよね……。



うんうんと一人で頷きながら、図書室へと誘導する。

ガラッと開けたドアの先は、やっぱり誰もいなくて。



よく思ってたけど、ここって人いるの、ほとんど見たことないよ……。

カウンターには、すっごい稀に先生がいたりするらしいけど……。

ま、今はいない方がありがたいし、いっか。


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