君色Diary
うわぁ……空くんのアドレスが登録されてる……。

プリクラといい、アドレスといい、幸せすぎる、あたし…!

葉月は今、悩んでるっていうのに……!!



「……って、あ!空くん、なんで陽向くんの話って知ってたの!?」



思わずギュッとケータイを握り締めていれば、ふと頭に引っかかった、空くんのさっきの言葉。


“陽向の話してるか…”って言ってたよね?

なんで知ってるんだろ?


首を傾げて空くんを見れば、「あぁ」と、思い出したように呟いて。



「だってその話、俺が一番最初に聞いたから。観覧車の中で」


「えっ!?」


「っていうか、葉月が七海たちの乗ったやつチラチラ見てるから、ちょっと聞いてみれば話し出した」




空くんはさらっとそう言うと、驚くあたしを面白そうに眺めてくる。



ってことは、遊んだ日から、すでに葉月は悩んでたってこと……!?

あたし、当日にそれに気づかなかったなんて……。


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