君色Diary
そんなこんなで問題を解き続けていくこと1時間。

「はい、休憩」と言われて、あたしは「ふーっ」とシャーペンを置いた。



「あー……疲れたー……」


「なにが疲れただよ。今日、まだ2ページしかやってないから。まだまだ課題は残ってんのに……」




腕を上に伸ばしてイスにもたれかかれば、呆れたような表情で、空くんに見られる。

そして、チラッと机の上の課題へと視線を移したかと思うと、「はぁーっ」と大きなため息をつかれた。



「大体、こんな問題、1時間もあれば、最低でも5、6ページはいけるだろ……」


「無茶だよ、空くん。ただでさえ授業後の放課後で疲れてるのに、嫌いな数学なんて体力持たないよ」


「俺は体力じゃなくて、問題の簡単さについて言ってんの」



あたしが笑顔で答えれば、何かを諦めたかのように、机に突っ伏す空くん。

そんな空くんを見ながら、あたしはあることを思い出すと、カバンから手帳を出した。



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