君色Diary
「そ、空くん……髪、崩れるよー!!」
そう言いながらも、嬉しくて笑顔がこぼれる。
夏休みにも、空くんに会える…!!
そのことが、ただ嬉しくて。
「あ、ごめん」
あたしがそう言えば、ハッとしたように手を止める空くん。
止まってしまった手に、少し寂しさを感じながら、あたしは不器用ながらも髪を直して。
なでられるのは嬉しいのに…!!
でも、せっかく朝、頑張った髪が崩れるなんて……!!
葉月の件のときに、風見先生に言われた“オシャレしろ”という言葉。
それに基づいて、頑張って早起きして、お兄ちゃんに教えてもらいながら髪だけでも可愛くしようとしてみたところ。
「あぁ…で、できない…。なんであたし、こんなに不器用なの……」
器用に髪を留めたり、結ったりしていくお兄ちゃんに対して、あたしはただシュシュでくくったり、サイドをピンで留めることくらいしかできなくて。
なんで海斗お兄ちゃんってば、あんなに綺麗に髪をまとめられるんだろ……。
あたしなんて、三つ編みすらきれいにできないのに……!!
壊滅的に不器用な手先。
あたしは少し崩れただけの髪も戻せずに、力なく机にうなだれた。
そう言いながらも、嬉しくて笑顔がこぼれる。
夏休みにも、空くんに会える…!!
そのことが、ただ嬉しくて。
「あ、ごめん」
あたしがそう言えば、ハッとしたように手を止める空くん。
止まってしまった手に、少し寂しさを感じながら、あたしは不器用ながらも髪を直して。
なでられるのは嬉しいのに…!!
でも、せっかく朝、頑張った髪が崩れるなんて……!!
葉月の件のときに、風見先生に言われた“オシャレしろ”という言葉。
それに基づいて、頑張って早起きして、お兄ちゃんに教えてもらいながら髪だけでも可愛くしようとしてみたところ。
「あぁ…で、できない…。なんであたし、こんなに不器用なの……」
器用に髪を留めたり、結ったりしていくお兄ちゃんに対して、あたしはただシュシュでくくったり、サイドをピンで留めることくらいしかできなくて。
なんで海斗お兄ちゃんってば、あんなに綺麗に髪をまとめられるんだろ……。
あたしなんて、三つ編みすらきれいにできないのに……!!
壊滅的に不器用な手先。
あたしは少し崩れただけの髪も戻せずに、力なく机にうなだれた。