君色Diary
「え?空くん、なにして……あれ?」



なにをしたんだろうと髪に触れれば、崩れていたところが、何故かきれいに直っていて。

もしかして、と空くんを見れば、ぽんぽんと頭をなでられた。



「よし、もう崩れねぇな」


「……もしかして、直してくれたの?」


「ん?あぁ……ま、俺がぐちゃってやっちゃったんだし、一応、な?」



空くんはそう言うと、さっきのようにくしゃっと頭をなでる。

それでも髪は、もう崩れなくて。


空くん、賢いだけじゃなくて、器用なんて……。

直してくれたのは嬉しいけど、段々、あたしの女子力が落ちていってる気が……。

あたし、情けなさ過ぎるよ……!!


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