君色Diary
「えっ!?な、なに!?」


「いや……正反対だなぁと思って」



そう言うと、空くんはクスクスと笑いだす。


なんか……空くんの笑顔見れて嬉しいけど、自分が笑われてると思うと、複雑……。

たしかに、あたしは葉月よりも、頭は悪いし、背も低いし、顔も普通だし、落ち着きもないけど……!



「そんなに笑わなくてもいいじゃんかー!そりゃ、葉月に勝ってるトコなんてないけど……!」


あまりにも笑い続ける空くんに、あたしはムッと頬をふくらます。

すると、あたしを見た空くんは、「ごめん、ごめん」と言って。



「別に勝ち負けじゃなくて、七海にもいいトコあるよ。俺は葉月みたいに落ち着いてるヤツより、七海みたいにバカっぽい方が、見てて楽しいし」



ポンポンと頭をなでられた。



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