君色Diary
「お兄ちゃんは藍色。落ち着いてて、しっかりしてて……派手すぎなくて、安心できるから」


「それって、七海の書いてる日記のやつ?」



あたしが話すと、嬉しそうに微笑みながらそう聞かれる。

それに「うんっ」と答えると、お兄ちゃんはその髪飾りをジッと見て。



「じゃ、七海の好きな人は、心が広くて、優しい人かな」


「えっ……」


「この水色、綺麗だから」



お兄ちゃんはそう言うと、髪飾りをあたしの髪につけてくれる。

すると、どこか安心感が生まれてきて。


……さすがお兄ちゃん。

すごい、安心できるよ……。


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