君色Diary
「よっ!お二人さん♪」



そう言って入っていきたのは、空くんよりも背が高くて、明るい髪をした、男の子。

そして、その後ろからは、ひょこっと葉月が顔を出して。



「あ、陽向」


「葉月!!」



図書室に入ってきた二人に、空くんと同時に名前を呼ぶ。

すると葉月はにこっと笑いながら、あたしの課題へと視線を落とした。



「どう?できてるー?」


「えっとね、あたしにしては、結構進んでるよ!」



そう言いながら、バッと課題を広げて見せる。

でもそれは、葉月が見る前に、スッとあたしの手から抜き取られて。



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