君色Diary
言ってしまった。
知られてしまった。
あの言葉は……あたしの黒い感情を代表する言葉。
さっきの空くんの表情が、くっきりと浮かび上がる。
呆然として、傷ついたような、悲しそうな、そんな顔。
きっと、もう……嫌われてしまった。
公園から離れたところで、立ち止まる。
あふれた涙は、ボロボロとこぼれて。
ズキンズキンと鳴る胸に、ガンガンと殴られたようにジーンと響く頭。
「……痛い、よ……」
その呟きは、雨の中へと静かに消えた。