君色Diary
「……空と、なにかあったんでしょ?七海……笑ってないもん」


「……それ、は……」



さすが親友、とでも言うべきなのか。

葉月はお兄ちゃんと同じように、全てお見通しとでも言うような表情で、あたしを見ていて。



「七海だけじゃない……。空も、一度も笑わないの」



その言葉に、ビクッと体が震える。


「だから陽向も気づいてる」と言うと、

葉月はそんなあたしを、苦しそうに見て。


……あたしのせいだ……。

怒った?呆れた?

あたしが余計なこと、言ったから……。

我慢すればよかっただけなのに……っ。


ギュッと布団を強く握る。

俯いて見た手は、微かに震えて。

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