君色Diary
「ね、葉月……。あたし、日記、書けないよ……」



いつの間にか、空くんのことであふれていた日記。

空くんのことを考えれば、色んな想いが生まれて。

イメージカラーは水色なのに、その想いはカラフルで。

書いてあるのは空くんのことばかりなのに、あたしは未だに水色を使ったことがなかった。


そしてできた目標が、


“空くんに想いが通じたときの日記は、水色で書く”


そんなことを夢見て、毎日、日記を書いていた。


逃げてばかりのあたしには、叶わないことかもしれない。

でも、この想いが変わることはないから。

だから書き続けた日記。


でも、それももう……限界で。





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