君色Diary
「ほら、七海。着いたよ」



そんな葉月の声にハッとすれば、いつの間にか着いていた公園。

中を覗くと、奥の方にはバスケのゴールがあって。


こんなところに、バスケができる所なんてあったんだぁ……。


タイミングがよかったのか、コートには誰もいなくて。

空くんと陽向くんはそれぞれ軽く体を動かすと、ネクタイを緩め、陽向くんはズボンをひざ下まで捲り上げた。



「七海、こっちだよ!」



そんな二人を眺めていれば、葉月に呼ばれる。

ちょいちょいと手招きされて近寄れば、コートの隣にある机に、全員分のカバンを寄せて。



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