君色Diary
「……一緒に頑張ろーぜ。ダメだったら、お互い、いくらでも慰めあいすんぞ!それが“片想い同盟”だ!」


「………うんっ!」




みんな、応援してくれている。

お兄ちゃんも、葉月も陽向くんも。

そして、この想いが、変わることはない。


あたしは十分、逃げて逃げて、逃げまくった。

だからもう……逃げるのは、おしまい。


不安で怖くて、知りたいなら……聞けばいいだけのこと。


そんな簡単なことができないのが、また恋なのか。


自分で一歩踏み出さなければ、何も始まらない。


そう思えたのは、


優しく見守ってくれた、お兄ちゃんのおかげ。

逃げることで、心に余裕を与えてくれた、葉月のおかげ。

怖がらずに、諦めないことを教えてくれた、陽向くんのおかげ。


だからあたしは……。



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