君色Diary
「……えっと、茉莉花ちゃん……大丈夫?」



とりあえず、茉莉花ちゃんが落ち着くのを待って、話しかける。

軽く顔を覗き込むようにして聞けば、茉莉花ちゃんは涙目ながらも、小さく頷いて。



「…………」


「…………」



しばらく待ってみるものの、茉莉花ちゃんは続きを話そうとしない。

また、静かな沈黙が続いて。


えっと……。

これは、どうするべきなの?

聞きたいことは、たくさんあるけど……。

でも、茉莉花ちゃん、“空のこと、好きじゃないんですか”って……。

それは、恋愛で?

それとも、友達として?

もし、恋愛としてなら……。

そんなの、好きに決まってる。

好きじゃないなんて……ありえないよ。



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