君色Diary
何度も確認するように、ジッと見つめられながら、しっかりとうなずく。


なんて言われるんだろう……。

付き合ってるなら、文句を言われる可能性だってある。

でも、自分の気持ちに、ウソはつきたくない。

何を言われても、もう……逃げない。



「…………」



茉莉花ちゃんに、静かに見つめられる。

緊張した空気が、ゆっくりと流れて。



「や……」



小さく、呟くような声が聞こえる。

それは微かに、震えていて。

ゆっくりと伸ばされた手。


叩かれる……!?



そう思ってギュッと目を瞑れば。



「やったぁぁぁっ!!」


「………!?」



突然、ガバッと抱きしめられた。


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