君色Diary
「えっ……えぇっ!?」



思わぬ展開に、あたしは驚いて瞬きを繰り返す。

そんな間にも、茉莉花ちゃんは「やった、やったぁ」と言いながら、あたしに抱きついてきて。


どういうこと……!?

“やった”って!?

茉莉花ちゃん、空くんと付き合ってないの!?


ポカンと開いた口が塞がらない。

茉莉花ちゃんは、そんなあたしを見ると、楽しそうに笑って。



「昔から、名前で呼び合ってたのと、私が人見知りで空にくっついてたせいで、よく誤解されてて。でもよかったです!白崎さんが、空を好きになってくれて」


「へ?え?」


「私が空に頼ってばっかりなせいで、空は彼女いたことなくて……。それがずっと、申し訳なかったんです」



茉莉花ちゃんは、今まで黙っていたものを、すべて吐き出すように、一気に話す。

そのあまりの勢いに、あたしは返事もろくにできなくて。



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