君色Diary
「えっ……え?白崎さん?いきなりどうして……」


「……本当に、ごめんなさい……」



うろたえる茉莉花ちゃんに、あたしはもう一度謝る。

すると、不意に両肩をもたれて。



「な、何を謝ってるんですか……?私、何もされてないですよ?」


「違うの……」



肩を押されて頭を上げれば、ふるふると首を横に振って、茉莉花ちゃんを見る。

そして、困惑する茉莉花ちゃんに、今までに思ったことや、土曜日のことを話せば、茉莉花ちゃんは、きょとんとして。



「そんなの、普通じゃないですか?」


「……え?」


「好きな人に他の子がべったりしてたら嫉妬するし、色々思い込んで、その子のこと、嫌だと思うのは普通です。私もそうですから」



茉莉花ちゃんはそう言うと、「だから謝らないでください」と笑う。

あたしはそんな茉莉花ちゃんに、きょとんとする他なくて。



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