君色Diary
「それじゃあ、白崎さん、頑張って空の心、つかんで下さいね!」


「つ、つかんでって……」



ギュッとあたしの手を握りながら、茉莉花ちゃんが楽しそうに言う。

それにあたしは、顔を赤くして。


今まで空くんの彼女だと思ってた茉莉花ちゃんにこう言われると……。

なんか、恥ずかしいよ……。



「私も、好きな人とうまくいくように頑張ってるんでっ」



すると、意気込むように、そう言った茉莉花ちゃん。

それにあたしは首を傾げて。



「さっきも思ったけど……茉莉花ちゃん、好きな人いるの?」


あたしが嫉妬してたこと話したとき……“私も”って言ってたよね?

今も、“頑張ってるんで”って……。


そう思って聞いてみれば、茉莉花ちゃんの頬はかぁっと赤く染まって。

恥ずかしそうに、小さく頷いた。



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