君色Diary
「白崎さんに空に泣きついてたとこ、見られてたんですね……って、それよりも、私も白崎さんに、嫉妬してたってことですね」


「へ?」


「だって私、海斗さんの妹さんに嫉妬してたんですから。これで、おあいこです!」



茉莉花ちゃんはそう言うと、にこっと笑う。

その笑顔は、とても晴れ晴れとしていて。



「あたし……お兄ちゃんの彼女は、茉莉花ちゃんがいいな……」



気づけば、そう呟いていた。

それに茉莉花ちゃんは「えっ!?」と、顔を真っ赤にしながら驚く。

あたしはクスッと笑って。


これはウソじゃない。

本当に、そう思う……。

お兄ちゃんが、茉莉花ちゃんをどう思ってるかは知らない。

でも、少なくとも、気になってはいるはずだから……。


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