君色Diary
「……いっ……!?」
ギュウッと強く、握られた腕。
その力はさっきよりも強くて。
慌ててぱっと手を離せば、ゆっくりと顔を上げた空くんと、目が合う。
たったそれだけで、またドキッと、胸は大きく跳ねて。
「……離してほしいの?」
疲れているのか、怒っているのか。
そう言った声は、いつもよりも低い。
「……え、っと……離して、くれないと……どうしたらいいのかな、って……」
微かに声を震わせて、途切れ途切れに口を開く。
涼しい室内のはずなのに、緊張しているせいか、額にはうっすらと汗が浮かんで。
「……座って」
「……えっ?」
「隣、座ればいいだろ」
聞き返した言葉が変に裏声になる。
空くんはそれも気にせずにそう言うと、ぽんぽんと自分の隣……茉莉花ちゃんが座ってた位置を手で叩いた。
ギュウッと強く、握られた腕。
その力はさっきよりも強くて。
慌ててぱっと手を離せば、ゆっくりと顔を上げた空くんと、目が合う。
たったそれだけで、またドキッと、胸は大きく跳ねて。
「……離してほしいの?」
疲れているのか、怒っているのか。
そう言った声は、いつもよりも低い。
「……え、っと……離して、くれないと……どうしたらいいのかな、って……」
微かに声を震わせて、途切れ途切れに口を開く。
涼しい室内のはずなのに、緊張しているせいか、額にはうっすらと汗が浮かんで。
「……座って」
「……えっ?」
「隣、座ればいいだろ」
聞き返した言葉が変に裏声になる。
空くんはそれも気にせずにそう言うと、ぽんぽんと自分の隣……茉莉花ちゃんが座ってた位置を手で叩いた。