君色Diary
「……本当、ごめんなさい……。ご迷惑をおかけしました……」



そう言って、膝に頭がつくんじゃないかと思うくらいまで頭を下げる。


あたしの勘違いのせいで、皆に迷惑かけすぎだよ……。

後で、全員に謝らないと……。

あ、あと、お兄ちゃんには茉莉花ちゃんのことも聞かないと。

皆に謝って……それから“ありがとう”って言わないと……。

皆、応援してくれたしね。


心があったかい気持ちで満たされていく。

それはとても心地よくて。

思わずクスッと笑う。

すると、空くんが体勢を変えたのか、不意に視界に影がさして。



「え……?って、わぁっ!?」




なんだろうと顔を上げれば、視界いっぱいに空くんの顔があった。



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