君色Diary
不意に、優しく頬に触れた手。

それはさっきみたいに、つねったりすることはなくて。


促されるままに、恥ずかしながらも顔を上げれば、優しく笑った空くんに見つめられて。



優しく触れた唇に、そっと目を閉じる。


ドキドキと鳴る胸は、心地よくて。

でもやっぱり、緊張して。



「……もう一回」



そう言って、再び唇が重なる。


今度は少しだけ、深くなって。


大好きなぬくもりに包まれて、微かに手が震える。

恥ずかしくて顔を伏せれば、ぽんぽんっと頭をなでられて。



なんか……胸がいっぱいで、泣きそうだよ……。

それだけ幸せってことなのかな……?


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