君色Diary
静かになった図書室。
また後で、二人で来るからと置いていった荷物。
そこにある机の上には、開きっぱなしの手帳があって。
コロコロと、隣に転がる、スカイブルーのペン。
窓からは、それと同じ色の空が、きれいに晴れ渡っていて。
「俺、思ったんだけどさ」
「え?」
廊下を楽しげに歩く、足音が止まる。
見つめた空くんは、窓から、晴れ渡る空を見つめて。
「七海のイメージカラー……それって、白じゃね?」
「白色……?」
「単純で純粋で……色んな色の手助けになる感じ……。あと、真っ白い雲だな」
その言葉に、あたしも隣に並んで、空を見上げる。
そこには、綺麗な水色の空に、輝く真っ白な雲が浮かんでいて。
思わず二人、顔を見合わせて笑う。