君色Diary
*第二章*
意地悪=秀才?
「来週から、もう期末テスト一週間前か~……」
奇跡的に、数学の課題を終わらせた日から、一週間と少し過ぎた頃。
あたしは放課後の図書室で机にうなだれていた。
この間、問題集を提出しに行けば、初めてかざみん先生に褒められたばっかりなのに……。
次はまた、テスト悪くて言い合い決定だなぁ……。
そんなことを思いながら、「はぁ…」とため息をつく。
すると、隣でイスを引く音と共に、パコッと頭を何かで叩かれた。
「なにをそんな、でっかいため息ついてんの」
「空くん!」
あたしが顔を上げたと同時に、隣に座った空くん。
手には今、あたしを叩いたであろう小説を持っていて。