君色Diary
「え?図書室?」
ついていけば、図書室の前で立ち止まった風見先生。
思わず首を傾げれば、その間に先生はドアを開けて。
「ここに強力な助っ人がいんだよ」
「助っ人?」
「おっ……やっぱ、いんじゃん」
そう呟いたかと思うと、スタスタとカウンターへと近づいていく。
あたしもまた、慌てて追いかけて。
かざみん先生……身長高い分、歩幅も大きいよ…!!
追いかけるだけで、軽く息切れになってしまう。
どっちかっていうと、平均よりも少し低い身長のあたしには、結構キツイ。
そしてカウンターで止まった風見先生に「ふーっ」と一息つけば、視線をカウンターへと向けた。
そこには、静かに本を読む、男の子がいて。