君色Diary
片想い同盟
「陽向!結果は!?」
日にちが経って7月になり、それも数日過ぎた頃。
あれから葉月の鬼のような勉強会をやりとげた陽向くん。
あたしはというと、ほとんど空くんに数学を教えてもらい、たまに葉月と交代するくらいで。
あたしが交代したときの陽向くんなんて、ゲッソリしてたもんね……。
あれだけやったんだから、大丈夫だと思うけど……。
そして今日は、期末テストの返却日。
図書室に4人で集まろうと葉月が声をかけ、行ってみれば。
そこには返却されたテストを握り締める陽向くんがいた。
「葉月……俺、どうしよう……」
葉月が声をかけながら歩み寄れば、陽向くんは、今にも泣きそうな表情で顔を上げて。
もしかして……ダメだったのかな……?