君色Diary
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「遅くなってごめんなさい!」
集合場所の駅に着くなり、そう言って頭を下げる。
遅刻はしなかったものの、集合時間はギリギリで。
「大丈夫だって、ななみん!遅刻じゃねぇし!」
「そうそう。空なんて中学の時、連絡ナシで10分くらい遅れて来たことだってあるんだから」
「……あれは家の時計が狂ってただけだから」
皆の言葉に顔を上げると、葉月が持っていたうちわでパタパタと扇いでくれた。
あぁ…涼しい……。
走ってきたから、汗だくだったんだよね……。