君色Diary
「ありがと、葉月。もう大丈夫だから」



そう言いながら、持ってきたタオルで汗をふくと、不意に空くんと視線が合う。

それと同時に、私服の空くんはいつもと雰囲気も違って、ドキッと胸が鳴った。


やっぱり、背が高い分、スタイルもいいんだなぁ……。

すごい、カッコいい……。


ジーンズをはいて、全体的に、落ち着いた格好をしている空くん。

他の二人も見てみれば、葉月は葉月でミニスカートから細い足を覗かせていて。

陽向くんは予想通り、パーカーに七分丈のズボンで、いかにも“少年!”という感じの服装をしていた。


……なんか、あたしだけ場違いな気が…しないでもないんだけど……。


「うーん……」と小さく唸りながら、自分の格好を見る。


動きやすいようにってショートパンツにしたけど……スカートの方が良かったかな?

でも、それだと葉月との差が歴然に……。



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