転校生は憧れの人
「憐くーん? 何でそんなだいっじなこと、俺に教えてくれへんかったんかなー?」
「何でって、別に訊かれてないし」
「どぉいうことだよ憐! な、なずなとつつつ、つき合ってるなんて、俺……そんなの初耳だぞ!」
「……興奮しすぎ」
物凄い勢いの集中攻撃。
憐くんは、何も聞かされていなかった怜佑達から、鋭い言葉責めにあう。
だけど、彼はそんなものには一切動じることなく、全て冷静に返していった。
……憐くんって、ホント凄い。
あたしは、とんでもない強者を見ている気分だった。