転校生は憧れの人
「ねえ。今日の買い出し、誰が担当?」
そんな時、マネージャーの先輩の声が響いて、咄嗟に顔を上げる。
「あ、はい! 私です」
「一ノ瀬さんね。あともう一人は……?」
「木村さん……なんですけど、まだ来てなくて」
「そう。じゃあ後で木村さんにも伝えてほしいんだけど、今日は軽いミーティングがあるから、それが終わってから行ってもらえる?」
「はい、わかりました」
私はそう返すと、再び準備に取りかかった。
にしても遅いなー、木村さん。どうしたんだろう。いつもはもっと早いのに。
なんて考えていると……。
「集合!」
突然、先生からの召集の合図がかかった。