愛しい人
安藤 那奈(あんどう なな)
俺の大好きな人の名前。
総務部で人事経理を担当している彼女は、俺よりも3歳年上の25歳。
(とはいっても、めちゃめちゃ童顔だから全然年上って気がしないんだけどね。)
彼女に初めて会ったのは、入社式の朝だった。
同期の数人と控室で待っている時、段ボールの箱を2つ抱えた女の人が遠目に見えた。
その様子は上の箱を今にも落ちそうであぶなっかしくて、とても見ていられなかった俺は彼女に駆け寄った。
「あの、手伝いますよ。」
俺は彼女の後ろから声をかけ、手を伸ばし上の箱を取った。
そして振り返った彼女の顔を見て、一瞬にして心を奪われた。
少し茶色がかった綺麗な髪は肩よりも長く、小さな顔に相反するように大きな瞳はとても澄んでいた。
俺の大好きな人の名前。
総務部で人事経理を担当している彼女は、俺よりも3歳年上の25歳。
(とはいっても、めちゃめちゃ童顔だから全然年上って気がしないんだけどね。)
彼女に初めて会ったのは、入社式の朝だった。
同期の数人と控室で待っている時、段ボールの箱を2つ抱えた女の人が遠目に見えた。
その様子は上の箱を今にも落ちそうであぶなっかしくて、とても見ていられなかった俺は彼女に駆け寄った。
「あの、手伝いますよ。」
俺は彼女の後ろから声をかけ、手を伸ばし上の箱を取った。
そして振り返った彼女の顔を見て、一瞬にして心を奪われた。
少し茶色がかった綺麗な髪は肩よりも長く、小さな顔に相反するように大きな瞳はとても澄んでいた。