愛しい人
その後、手早く帰り仕度をして3人で駅の中にある洋風居酒屋に向かった。


店内は個室で細かく区切られていて、とても居心地のいい店だった。


「那奈さんは俺の隣ね。」

「波音何言ってるんだよ、お前は向こう。那奈の隣は俺が座る。」

「そんなぁ~、ずるいですよ。」


俺たちのやりとりをみていた那奈さんは、笑いながら『私、一人で大丈夫ですから、二人ともそっちにどうぞ』と言って俺たちの向かいに座ってしまった。




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