さよならまでの時間
梨花の病
聡と付き合いだしてからも、俺と梨花の関係は変わらず、それまで通り勉強を教えてやっていた俺。
そして、梨花が倒れた時、一緒にいたのも俺だった。
大学受験に向けて俺の部屋で数学の問題を解いてる時だった。
「はぁ、はぁ、はぁ・・・」
いきなり息苦しそうに胸を押さえた梨花。
「梨花・・・?どうした?大丈夫か?!」
梨花をベッドに寝かせて、楽にしようとブラウスのボタンを外した時・・・
「梨花?!」
梨花は気を失っていた。