さよならまでの時間
ホテルをチェックアウトしてから電車に乗る時間まで、翔ちゃんはいろんなところに連れて行ってくれた。
「こんな風に出来るの、きっと最後なんだろうな・・・」
そうボソッと言ったあたしの頭を撫でながら、翔ちゃんが言った。
「そんなことないよ・・・きっとまた来れる・・・」
「うん・・・ありがとう、翔ちゃん・・・」
あたしは精一杯の笑顔を翔ちゃんに向けた。
あたし・・・ちゃんと笑えてるよね・・・