さよならまでの時間

袋を手に取り部屋に入った俺は、ベッドに座って袋から取り出した箱を開けた。
箱を開けると、そこには粉々になったガラス細工のオルゴールが入っていた。

俺は、壊れていなかったオルゴールのネジを巻いた。

あ・・・

壊れてしまった見た目とは違って綺麗な音を奏でるオルゴール。
その曲は、俺とりんが大好きな思い出の曲だった。

りん・・・どういうことなんだ・・・?
りんは、翔と幸せになってるんじゃないのか?
俺のことなんか、もう嫌いになったんじゃないのか?
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