さよならまでの時間
俺は、そのままその次にあるメールを読んだ。
「聡くん、もうすぐあたしの誕生日だよ。覚えてる?
きっと最後の誕生日だね・・・
あたし・・・最後の誕生日は聡くんと一緒が良かったな・・・
プレゼントなんて、何もいらない・・・
聡くんがそばにいてくれたら、それだけでいいの・・・
聡くん・・・会いたいよ・・・」
あ・・・そうだ・・・
俺がりんを追い返したあの日は、りんの誕生日だったんだ・・・
最後の誕生日・・・俺がそばにいたらそれでいいと、りんは思ってたのに・・・
俺は、りんを追い返してしまったんだ・・・
俺・・・なんてことしてしまったんだ・・・
俺・・・りんの誕生日に、りんのこと傷つけた・・・
りんって呼んでやらなかった・・・