さよならまでの時間

真剣な顔でそう聞いてきた聡くんに見つめられて、恥ずかしくなったあたしは俯いて言った。

「嫌いなわけ・・・ないよ・・・あたし・・・聡くんのこと・・・今でも好き・・・大好きなんだもん・・・」

「りん・・・だったら、何も悩むことないよ。なぁ、りん・・・結婚しよう。」

そう言って、聡くんはあたしの左手を手に取り、薬指に指輪をはめた。

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