さよならまでの時間
「りん、明日の準備は出来た?」
「うん!」
そう返事をしたあたしは、壁に掛かっているウェディングドレスを見つめた。
そう・・・
明日、あたし達は結婚する。
聡くんが、あたしの夢を叶えてくれるんだ。
「聡くん・・・本当にあたしでいいの?」
ウェディングドレスを見つめたまま、あたしはそう言った。
「何回言わせんだよ・・・俺はりんがいいんだ。りんじゃなきゃダメなんだ」
そう言った聡くんが、後ろからあたしを抱きしめる。
「りん・・・愛してる・・・」
「あたしもだよ・・・聡くん・・・愛してる・・・」