さよならまでの時間
ー聡sideー
コンコン・・・
俺が控え室のドアをノックすると、どうぞと言うりんの声が聞こえてきた。
「りん・・・」
部屋の中には、真っ白なウェディングドレスを着たりんが椅子に座っていた。
いつもより少しだけ濃いメイクのりんの顔は、そのウェディングドレスによく映えていた。
「きれいだよ・・・りん・・・」
そう言った俺の顔を、真っ赤な顔で見つめるりん。
「ありがとう・・・聡くんにそう言ってもらうの、夢だった・・・」