さよならまでの時間
そう言うりんが愛おしくて、俺はりんに触れるだけのキスをした。
「もっと激しいキスしたいけど、口紅取れたらヤバイからな!」
俺が笑ってそう言うと、りんは真っ赤な顔をしながら、バカと言って俯いた。
その時、ドアをノックする音が聞こえて、翔と涼くんが入ってきた。
「聡、梨花、もう時間だよ」
「うん・・・涼ちゃん、翔ちゃん、ありがとう」
「じゃあ、行こうか・・・」
そう言ってりんの手を取り、俺はりんを支えながら教会の入口へと向かった。