さよならまでの時間

「・・・抱いて・・・聡くん・・・」

あたしを抱きしめる腕に力が入った聡くん。

「りん・・・ごめん・・・前にも言ったけど、俺、そういうこと・・・」

「ウソ!冗談だから!ごめんね!変なこと言って・・・じゃあ、おやすみ!」

「りん!」

バタン・・・

あたしは、聡くんが呼び止めるのも聞かず、家の中に飛び込んだ。

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