さよならまでの時間

「りん・・・おいで・・・会いたかったよ・・・」

そう言った聡くんが、あたしを抱き寄せようとしたのを、あたしはスッと体を除けて、翔ちゃんの横へと移動した。

そして、翔ちゃんの腕にしがみつきながら、こう言った。

「あたし・・・翔ちゃんと付き合うことにしたから。だから、聡くん、別れてほしいの。」
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