さよならまでの時間
その時、ドアをノックする音が聞こえた。
「どうぞ。」
その声で入ってきたのは、翔ちゃんだった。
「おはよう。梨花。元気?」
「あ、翔ちゃん!おはよう♪うん!あたし元気だよ!って・・・授業は?」
「うん・・・今から行くよ。今日はそのまま実習が入るから、梨花に会えないなと思って、先に来た。元気なら、それでいいよ。」
そう優しく言う翔ちゃんに、あたしは笑顔で答えた。
「うん!大丈夫だよ!ほら、翔ちゃん!授業、遅れちゃうよ!頑張ってね!」
「おぉ!じゃあ、行ってくる!」
「行ってらっしゃ~い♪」