素敵に政略結婚♪◆

建志は、春乃の頭を優しく撫でた後、
春乃を優しく抱き寄せた。

「きゃっ」

ぎゅぅっと抱きしめられて、鼓動と顔が熱くなる。

「あー。今日は会議ばっかりでつかれたぁ・・・
 春乃を抱きしめると、癒される。」

「あっ。ありがとうございます・・・」

「ふふ。春乃はいつまで緊張しているの?
 いつも抱きしめてるのに。」

「えっ。でもーーやっぱり、その・・・
 建志は素敵なので、触れられると熱くなってドキドキして…」

「そう?僕の方も、春乃を抱きしめてドキドキしているよ。
 春乃を感じると何も考えられなくて
 理性なんて、吹っ飛ぶし。」

くすくす。と楽しそうに建志は春乃の耳元でささやく。

建志の吐息がふっと春乃の耳元で感じ、
春乃は んっ と少し身をよじる。

建志は春乃をひょいと持ち上げて、
優しくベッドに押し付ける。

「きゃっ。建志っ」

建志は、そのまま春乃の柔らかい唇に自分の唇を重ねて
春乃の体を滑る様になぞった。

春乃の体がピクンと揺れる。

首元に、チクンと痛みが走り、建志の長い指がもてあそぶように
春乃の足を撫でる。


ただ、撫でられているだけなのに、
春乃の心臓は、苦しいくらいに高鳴る。


「--んぅ。建志・・」

もう一度、我が夫の名を呼ぶと、建志はソレに答えるように
春乃にキスを返した。
優しく、そしてだんだん深く。

ーーあ。なんだか食べられているみたい。

なんだか、ふわふわして何も考えられなくなってきたときに、
建志が面白そうに春乃の耳元で呟いた。


「--。春乃。かわいい。
 でも、僕はシャワー浴びてこなきゃ。

 一緒に入る?」

いたずらっ子のように、キラキラした笑顔で建志は笑った。





 
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