素敵に政略結婚♪◆
私と、志保さんは
忙しそうなお義母様にご挨拶をする。
「春乃さん、私、少し母さんの手伝いをしてくるから、
料理でも食べていて。
リュート。エスコートよろしくお願いします。」
「お任せください。」
「は・・はぃ。」
ーーちょっと不安。
でも、リュートさんがいるから、大丈夫か。
ちょっと横目でリュートさんを盗み見ると、
やっぱり綺麗な顔で
口元の微笑と少し伏せるようにした目にドキンとする。
うん。
やっぱりカッコいいんだよね・・・
「・・・奥様?」
「ーーはっはい?」
「…クス。私はそんなにーー見とれるくらいカッコいいですか?
旦那様に怒られますので、
見るだけにーーしてくださいね?」
優しく微笑されて、
かぁぁっと顔が熱くなる。
「そんなっ。・・・」
滅相もない。
リュートさんも素敵ですがっ
「建志さんには敵いませんっ。」
「ぷっ。くくくっ。」
「あっ。やだっ。」
思わず口に出てしまった。
恥ずかしくて、もう、隠れてしまいたい。
リュートさんは楽しそうに、
クスクスと笑いをかみ殺している。
もう・・・・恥ずかしい。。