素敵に政略結婚♪◆

なんだか、
よくわからなくなって、
意識がぐるぐるする。


じゃぁ、静香さんの付き人にキスしていたのも『挨拶』?!
ファーストキスを奪ったのも『挨拶』?!



オトナの卑怯な『逃げ』にしか考えられない。

私は、
夏樹さんを睨んだ。



「・・・くす。ゴメン。今のは、僕が意地悪すぎたね?

 キスしてごめんね?」




「え?!あっーーーはい・・・・」

あっさりと夏樹さんが誤ってくれたものだから、
思わず気が抜けた。

ぼーっとする私に、
夏樹さんはまた楽しそうに あはは と笑った。



「やっぱり春ちゃんは面白いな。

 春ちゃんが16歳だったら、
 静香との結婚をやめて結婚するのに。」


信じられないことを夏樹さんは口にした。

「・・・はっ??」

とぼけた声が私の口から出た。


「でも20歳で結婚するのが
 『契約』なんだよなぁ。うーん。

 そうだ、春ちゃんが結婚できる年になったら
 静香と別れるよ。」

「何言ってーーー」


怖い。

夏樹さんは何を言ってーーー



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