素敵に政略結婚♪◆

建志は少し困ったように笑って
春乃の手を取った。

「でも、ヒトメボレって信じない?
 春乃は僕にヒトメボレしなかった?」

まっすぐ見つめられた瞳に春乃はドキンとときめく。

「あのっ。そんな…」

綺麗な瞳で見つめられたら・・・なにも考えられなくなっちゃいマス…


春乃が握られた手を引っ込めようとしたが、
逆に引っ張られる。

「おいで。春乃。」

優しい声で建志は春乃を立たせて、
ゆっくりと抱き寄せる。


「きゃっ。」

「・・・くす。
 ねぇ。春乃…とりあえず、しようか?」

「え?」

突然の問いに春乃は頭の中でパニックになる。

するって、するんだよね??
ーーーって…
ここ寝室だし!!

ベッドもあるし!!

はっと状況に気が付いて春乃はますます動揺する。



「とりあえずーー、体の相性がいいか確かめなきゃ。
 
 ねぇ。春乃は初めて?
 どんなのが好き?
 激しいの?優しいの?焦らされるの?」

あまりに爽やかにいうものだから、
思わず見とれてしまった。

「--?春乃?」

「あっ。はい。---あのっ。」

それなりに覚悟してきた。
夫婦になるのだから、やっぱり体も重ねるってことでーー。

でもーー
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