素敵に政略結婚♪◆

「あら、夏樹ーー
 春乃ちゃんも。」

にこやかに笑いかける静香さんは
髪の毛もアップにされていた。


「あぁ。綺麗だね静香。
 
 ところで、
 僕はやっぱり春ちゃんの事が「面白い」と思うんだ。
 
 だから、
 春ちゃんが16になったら結婚しようと思うんだけど、
 
 どうする??」


相変わらず、優しそうににこにこ笑う夏樹さん。

このとんでもない申し出に一瞬、綺麗な顔を曇らせた静香さんは、
またすぐに、綺麗ににっこりと笑った。


「---冗談?」

「やだなぁ。本気だよ。静香。」


「ちょっ…私はそんなっーーー」


冗談じゃない。
なぜ、私が夏樹さんと結婚だなんて。


「…あら、春乃ちゃんは了解していないみたいだけど?」

「あぁ、そうだね。
 大丈夫。一度体を繋げば逃げられなくなるから。

 どうする?とりあえず僕と結婚するかい?
 経歴に傷がつくのが嫌なら
 今からキャンセルしても構わないよ。」

「ちょっ・・・・---」

夏樹さんは何を言ってるの?

だいたい、今からキャンセルって…

いくら私が子供だからっていってもわかる。

この招待客と、会場と・・・どれだけの迷惑と
混乱を招くかーーーー


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